(1) システム事業 a) セキュリティ 売上高は7,960百万円(同11.0%増)を見込んでいるが、重要施策として「リテール重点市場への拡販」と「グローバル事業推進」を掲げている。具体的には、小売業向けに画像認識と商品監視システムの複合ソリューションを拡販する。また、引き続き携帯キャリア向けにディスプレイセキュリティの横展開を図る。同様に、オフィス向け入退室管理システムも、前期に好調であった外資系企業の攻略を継続する。
b) その他ソリューション 売上高は2,200百万円(同36.5%増)を見込んでいる。RFID関連では、前期から後ずれしている大型案件を確実に取り込む計画だ。まず物流市場ではこれまでに導入したRFIDタグの管理システムを強化し、アパレル市場では製造から販売までのサプライチェーン全体で、入出荷・検品作業の効率化、物流プロセス管理の精度向上等を実現するためのRFIDシステムの販売を強化する。また、RFID特殊(リネン)タグをレンタル事業向けに拡販する。
a) 電子プロダクト 売上高は3,300百万円(同7.8%増)を見込んでいる。引き続き産業機器市場への販売強化を継続する。具体的には、IP-PBX(構内交換機)や半導体製造装置の量産化をフォローする。また、2020年までに政府が推進するWi-Fi環境整備の一環として、鉄道通信インフラ(新幹線トンネル内基地局)に向けて電子部品(フィルター)を拡販する。その他、音声認識機能の要求が高まる車載市場などへシリコンマイクを拡販、アミューズメント市場へは独自の電源周辺部品のソリューション提案を横展開、などを行う。
b) 産機プロダクト 売上高は5,030百万円(同8.7%増)を計画している。住設市場では、国内に加え、Takachiho America, Inc.を通じて本格的な米国市場攻略を進めると共に、アジアへの販売も強化する。遊技市場向けでは新開発ユニットを投入し、自動機市場においても独自の複合提案を強化する。また、新商品(フィルスター社製品、サウスコ社製品、昇降ユニット等)を積極的に拡販していく。