■天昇電気工業<6776>の業績動向

2. 財務状況とキャッシュ・フローの状況
2017年3月期末の財務状況は以下のようになった。流動資産は7,693百万円(前期末比64百万円増)となった。主要項目では現金及び預金が前期末比7百万円増、売上債権が同21百万円減、たな卸資産が同38百万円増となった。固定資産は7,425百万円(同742百万円減)となったが、内訳は有形固定資産6,254百万円(同59百万円減)、無形固定資産99百万円(同40百万円増)、投資その他資産1,071百万円(同724百万円減)であった。投資その他資産の減少は主に投資有価証券の減少892百万円による。この結果、資産合計は15,119百万円(同678百万円減)となった。

流動負債は6,478百万円(同910百万円減)となったが、主な変動は、短期借入金等の減少818百万円などである。固定負債は4,088百万円(同828百万円減)となったが、主に 長期借入金の減少858百万円による。純資産は4,551百万円(同1,060百万円増)となったが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加964百万円などによる。

2017年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,064百万円の収入(前期1,899百万円の収入)となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上1,102百万円、減価償却費1,102百万円、売上債権の減少13百万円で、主な支出はたな卸資産の増加40百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは731百万円の支出(同886百万円の支出)となったが、主な収入は投資有価証券の売却829百万円、主な支出は有形固定資産の取得1,030百万円など。財務活動によるキャッシュ・フローは1,723百万円の支出(同1,217百万円の支出)となったが、主な支出は長短借入金の減少(ネット)1,677百万円による。この結果、現金及び現金同等物は329百万円減少し、期末の残高は2,404百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 天昇電 Research Memo(4):大幅増益により自己資本比率は30%超へ