■株主還元

伊藤忠エネクス<8133>は株主還元については配当によることを基本とし、その水準については配当性向30%を指針としている。

2017年3月期の配当予想は、1株当たり利益が88.5円を前提に年間27円配(配当性向30.5%)であった。しかし、1株当たり利益が92.09円(前期比39.3%増)で着地したことを反映し、年間配当金は前期比8円増配の32円配(中間配13.5円、期末配18.5円)に引き上げられた。配当性向は34.8%となった。

2018年3月期の配当については前期比横ばいの年間32円配(中間配16円、期末配16円)の配当予想を公表している。予想1株当たり利益が90.05円と前期比横ばいであることが背景にあると考えられるが、業績達成への自信度を反映してか、内訳として中間配の金額が引き上げられているのが注目される。予想配当性向は34.8%であることから、当期純利益が多少上下に変動しても、32円の配当予想は維持される可能性が高いと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 エネクス Research Memo(15):2017年3月期は利益増大を反映して前期比8円増配の32円配を実施