■中長期の成長戦略

1. 対象年齢軸の拡大とグループ全体の囲い込み戦略
伸芽’Sクラブの展開により、1才児から受験対応型長時間英才託児事業の「伸芽'Sクラブ」を入り口として、「伸芽会」、「プラスワン教育」、「TOMAS」、「名門会」、「スクールTOMAS」、そして大学生になってからは「インターTOMAS」と幅広い年齢軸で対応を行うことが可能となった。また、この囲い込み戦略を具現化するために、「本部校戦略」としてグループ各社の教室を1ヶ所にまとめて展開することで、シナジー効果をより効率的に発揮できるようにしている。既に城北本部(池袋)、神奈川本部(横浜)、千葉本部(千葉)にて実施済みであり、今後の状況が注目される。

2. 中期経営計画と当社予想
リソー教育<4714>は2016年4月に3ヶ年の中期経営計画を策定している。計画初年度の2017年2月期は、売上高は20,777百万円(計画比99.9%)、営業利益は2,051百万円(計画比97.7%)、経常利益は2,032百万円(計画比99.1%)、当期純利益1,275百万円(計画比102.0%)とほぼ目標値を達成した。既存事業が堅調に伸び、4〜5年前に種をまいた新規事業が順調に成長発展しており、中期経営計画の伸びをさらに後押しし、5年間で売上高が約2倍となる見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 リソー教育 Research Memo(7):少子化を追い風とした商品づくりが奏功し、第2次ゴールデン成長期へ