■リソー教育<4714>の今後の見通し

2. 新事業の動向
(1) 学習塾事業
学習塾事業のTOMASでは「首都圏サテライト校戦略」により拡大を図る。今までTOMASはターミナル(主要)駅中心に展開していたが、TOMASの首都圏の校数は71と他の予備校と比べ少なく、首都圏マーケットががら空きと判断される。このため、首都圏(1都3県)限定で、これまで展開していたターミナル駅周辺の中堅駅にサテライト校を展開する。不動産物件を見つけやすい広さ50~60坪で、生徒数約150名規模の教室を、まず年間約10校を展開し、最終的には5年間で約120校開校を目指す。

(2) 家庭教師派遣事業
家庭教師派遣事業の名門会が完全1対1の進学個別指導教室「TOMEIKAI(トーマス名門会)」を全国展開する。各都道府県に2~3校を開校し、最終的には150校開校する計画である。2017年3月に熊本校・鹿児島中央校・長崎校・浜松校・松本校を開校しており、今後の状況に注目が必要である。

(3) 学校内個別指導事業
2020年の大学入試改革により英会話が重要科目となる可能性がある。このため、学校内個別指導のスクールTOMASでは、「ハローe先生事業」として、学校法人向けのオンライン英会話授業の拠点をフィリピン・セブ島に開設した。この事業所に講師を集めて日本の私立・公立学校へオンライン授業を実施する計画である。これにより更なる学校教育のニーズを取り込み、発展させる計画である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



<NB>

情報提供元: FISCO
記事名:「 リソー教育 Research Memo(6):学習塾、家庭教師派遣、学校内個別指導にて新規事業を立ち上げ