オンコリスバイオファーマ<4588>は4日、がんの体外検査薬として開発を進めているOBP-1101(テロメスキャンF35)に関する特許が、米国において特許登録を受けたことを確認したと発表。

同社はOBP-1101に関する複数の特許を保有しており、今回の登録により米国における特許保護期間は2032年2月まで延長される。今回登録された特許は、血液中に循環するがん細胞を検出するウイルスであるテロメスキャン(R)(OBP-401)の遺伝子配列の中に、正常血液細胞での遺伝子発現を抑制するマイクロRNA干渉遺伝子を組み込むことで、より特異的にがん細胞を蛍光発光させる制限増殖型アデノウイルスに関するものである。

テロメスキャン(R)(OBP-401)は、がん細胞の中で増殖し、がん細胞を破壊するよう遺伝子改変した5型のアデノウイルスの基本構造を持ったテロメライシン(R) (OBP-301)にクラゲの発光遺伝子を組み入れ、がん細胞や炎症性細胞などで発光を促す検査用ウイルスであり、テロメスキャンF35(OBP-1101)は、テロメスキャン(R)(OBP-401)の基本構造をもったウイルスの遺伝子配列に、正常な血球細胞でその増殖を抑制するマイクロRNA標的配列を組み込み、更に35型のアデノウイルスのウイルスファイバーを導入し、がん細胞検出の特異性を高めた体外検査薬である。

同社は、引き続き国内外の研究機関及び企業と研究開発を進め、これまでは検出が困難だった悪性度の高い血液中の微量な生きたがん細胞の検出を可能にすることで、がんの超早期発見や予後モニタリング、治療薬選択などの一助となることを目指していく。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 オンコリスバイオファーマ--OBP-1101(テロメスキャンF35)が米国にて特許登録