■今後の見通し

2. 中期成長イメージ
旅行業界におけるトップブランドの認知率は約70%であり、「トラベルコ」は2020年3月期を目途に50%を目指している。売上げに直接的に寄与するUUの上昇は、認知率に加えメジャーブランドとしてのイメージの定着率に比例すると考えられるため、UU数・売上げについても認知率上昇カーブに遅れて連動し、成長すると予想している。

なお、マス広告についてはメジャー感を維持するため、一定額を継続投資するものとして想定している。また、売上げが認知率と比例して成長するためには商品の価格競争力も重要であるが、これについてはオープンドア<3926>の強みであり今後も維持できるものと想定している。

(1) トラベルコ(国内市場)
2018年3月期の取り組みとして、「トラベルコ」(国内市場)では、既存メニューの強化・アプリ化や、口コミ情報の拡充に加えて、「トラベルコマップ」アプリのコンテンツ拡充を計画している。また、2017年3月に起きた旅行会社の倒産等の対策として掲載基準の厳格化や、キュレ—ションサイトの盗用疑惑の対策として旅のプロによる口コミ情報の拡充など、利便性の向上と信頼性の向上に取り組んでいる。

(2) Travelko(海外及びインバウンド市場)
「Travelko」(海外・インバウンド市場)では、各国ローカル旅行会社との連携強化、民泊・パッケージツアー・オプショナルツアー予約の開始、多言語での国内口コミ情報強化や訪日メディアへのシステム提供などを推進する計画となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



<NB>

情報提供元: FISCO
記事名:「 オープンドア Research Memo(8):2020年3月期には認知率50%を目指す