■会社概要

2. 事業セグメントの概要
RS Technologies<3445>の事業セグメントは2016年12月期から主力の「ウェーハ事業」と「半導体生産設備の買取・販売事業」及び「その他事業」の3つに分かれている。2015年12月期までは半導体生産設備の買取・販売事業はその他事業に含まれていたが、業容拡大により独立したセグメントとなった。

半導体生産設備の買取・販売事業は文字どおり、中古の半導体製造装置を世界の半導体メーカーから買い取り、今後本格的な立ち上がりを迎える中国企業向けに販売しようという事業だ。中古の製造装置の流通は、液晶パネル製造装置では一般的に行われており、将来的には半導体製造装置においても同様の動きが出てくると期待される。しかし現時点では中国の半導体産業自体が黎明期にあり、中古装置の流通はまだ立ち上がってはいない。

現在の半導体生産設備の買取・販売事業の中身は、半導体生産時に使用する消耗品の仕入れ販売だ。同社がこうした商社機能型ビジネスを行う理由は、中古装置取扱も含めた将来の事業拡大に向けての関係づくりや情報収集の意味合いがあると弊社では推測している。中国現地企業との事業は、人的なつながりが非常に重要視されるからだ。

その他事業には技術コンサルティングやソーラー事業(三本木工場における太陽光発電事業)からの収益が含まれている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 RSテクノ Research Memo(3):ウェーハ事業、半導体生産設備の買取・販売事業、その他事業の3部門構成