■株主還元策

コニシ<4956>は2017年3月期より、毎期の業績等を勘案しながら連結配当性向20%を目安に利益を還元するとともに、継続的な配当を実施するとしている。2017年3月期の年間配当を24円とし、2016年3月期の20円(2016年4月1日付1:2の株式分割調整後)からは4円増配となっている。また、2018年3月期の年間配当は、現時点では24円が計画されているが、予想利益が達成された場合には、配当性向は19.2%になってしまう。そのため、今後の業績次第では、増配の可能性も考えられるだろう。

一方で2015年11月には1,366千株(総額3,046百万円、1株当たり2,230円)の自社株買いを実施、2016年4月1日付で株式の流動性の向上、投資家層の更なる拡大を目的として、普通株式1株につき2株の割合による株式分割を実施している。このような株式市場、投資家(株主)に対する同社の姿勢は、評価に値すると言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 コニシ Research Memo(7):配当性向20%を目途に安定配当を目指す今後は業績次第で増配の可能性もありそう