■業績動向

2. 2017年3月期の財務状況とキャッシュ・フロー
(1) 財務状況
ハピネット<7552>の2017年3月期末の財務状況は、流動資産は48,975百万円(前期末比4,070百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加192百万円、受取手形及び売掛金の増加5,359百万円、棚卸資産の増加256百万円などによる。棚卸資産が増加しているのは、意図的な在庫の積み増しであり、4月以降は順調に出荷されている。固定資産は12,361百万円(同473百万円増)となったが、主な要因は投資その他の資産(主に投資有価証券)の増加531百万円による。その結果、2017年3月期末の総資産は61,337百万円(同4,544百万円増)となった。

負債は29,026百万円(前期末比3,588百万円増)となったが、主に売掛債権の増加に見合う仕入債務の増加3,268百万円、未払金の減少277百万円などによる。また純資産は32,311百万円(前期末比955百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加1,374百万円、自己株式の取得による減少1,090百万円、その他有価証券評価差金額の増加510百万円などによる。

(2) キャッシュ・フローの状況
2017年3月期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは3,055百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上3,047百万円、減価償却費440百万円、仕入債務の増加3,268百万円などで、一方で主な支出は、売上債権の増加5,356百万円、棚卸資産の増加256百万円、法人税等の支払額662百万円などによる。投資活動によるキャッシュ・フローは1,107百万円の支出であったが、主に有形固定資産や無形固定資産の取得による支出701百万円、投資有価証券の取得による支出370百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは1,754百万円の支出となったが、主な支出は自己株式の取得1,090百万円、配当金の支払額663百万円による。

この結果、2017年3月期の現金及び現金同等物は192百万円の増加となり、期末残高は11,605百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ハピネット Research Memo(5):期末の現金及び預金は110億円超 将来の投資への資金は潤沢