■今後の見通し

3. 大学入試制度改革への対応
2020年度の大学入試制度改革ではセンター試験が廃止され、民間業者への一部委託が検討されるなど大きく変わることが予想されている。とりわけ、英語については従来の「文法力や語い力」「読解力と作文力」中心の試験から、英語によるコミュニケーション能力も重視されるようになる。実際の試験では、英検やTEAP、TOEIC、TOEFLなど民間の外部試験を活用していくことになると予想されている。このため、学習塾においても実用レベルでの英語力アップに向けたカリキュラムの充実が求められることになる。

こうした変化を受け、ステップ<9795>でも高校部の英語教師全員が英検準1級以上を取得し、TOEICでも850点以上を取得するなど教師のレベルアップを図っているほか、英語ネイティブ教師による授業を増やし、2017年度の高1生からは英語授業でオールイングリッシェのディスカッションやスピーチを取り入れるなどの取り組みを進めている。

今後の学習塾市場においては、2020年度の大学入試制度改革に向け英語の指導力でいかに差別化を図っていくことができるかがカギを握りそうだが、英語運用力のアップという点においては、集団・ライブ授業がより効果を発揮すると見られ、同社にとっては差別化要因になると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ステップ Research Memo(6):大学入試制度改革に向けて英語教科の対策に取り組む