ラクオリア創薬<4579>は19日、選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許のうちの一つピラゾロピリジン誘導体が中国で特許査定の連絡を受けたと発表。
これまで中国では審査中であったが、今回の特許査定により、欧州に続き中国においても知的財産権が強化される事になった。(欧州における特許査定は、既に2017年5月23日に開示済)

同社のナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性(TTX-S)ナトリウムチャネルに対して特異的に作用する。複数の疼痛モデル動物において高い有効性を示すことが確認されている。同遮断薬は、心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示すことから、副作用の少ない新薬として、様々な疼痛状態に対する未充足の医療ニーズに応えることが期待されている。

選択的イオンチャネル遮断薬の創製は、同社の主力プロジェクト。今後も同社の強みであるイオンチャネル創薬を進め、知的財産のフォートポリオの強化や充実に努めるという。
ナトリウムチャネルとは、筋肉細胞や神経細胞などの興奮性細胞の細胞膜表面に多く発現するイオンチャネルの一種。細胞内外の電位変化に応じて開口しナトリウムイオンを選択的に細胞内へ透過させる。ナトリウムチャネルが開口することで活動電位が発生し、知覚神経では痛みの伝達を担っていることから、ナトリウムチャネル遮断薬は神経障害性疼痛治療薬として期待されている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ラクオリア創薬---選択的ナトリウムチャネル遮断薬 欧州に続き中国でも特許査定