b) ビッグデータの活用 ベネフィット・ワン<2412>は、人事データを核とした、マルチベンダー型のBPOプラットフォームを提供する。BPOサービスの商品戦略として、社員向けサービスは従来の福利厚生、報奨、健康に、金融、教育、レコグニションを加える。人事担当者向けでは、給与計算だけではなく、評価とタレントマネジメントを追加する。人材管理クラウドサービスを提供する日本オラクル<4716>とのアライアンスによりサービスメニューを増やす。総務担当者向けでは、出張精算と小口精算を提供する。これらはすべて人事データを核としている。これらの職域で得られたビッグデータを収集・分析・活用することで、個々の会員(社員)にアドバイザリーサービスを提供する。
c) クラウドサービス 主力となる福利厚生事業は、大企業を対象に始めたが、今後は中小企業も開拓することで持続的成長を目指す。ITシステムは、「開発する」、「所有する」から「利用する」へと変遷を重ねてきた。クラウドサービスを利用することで、中小企業におけるIT化の進展が期待される。クラウドサービスは、短期間にインフラの導入、サービスの利用ができ、冗長化によりハードウェア障害が起こりにくく、ネットワーク構成の変化やリソースの追加、変更が簡単にでき、運用管理費を低減できる。