アイビーシー<3920>は、ネットワーク機器・システムの稼働状況を監視し、障害発生の予兆などを検知するネットワークシステム性能監視ツールのリーディングカンパニー。

自社開発製品であるネットワークシステム性能監視ソフトウェアのライセンス(ソフトウェア使用権)販売、自社製品導入支援やネットワークシステム構築に関わるコンサルティングなどのサービス提供、他社製情報通信機器などの販売を含むその他物販を展開しライセンス販売が収益の柱。現在の主力製品は、2011年7月にリリースしたネットワーク性能監視ソフトウェア「System Answer G2(システム アンサー ジーツー)」シリーズ。専門知識がなくてもネットワーク全体の状況を俯瞰できる使いやすさと、対応メーカー数100社を超えるマルチベンダー対応が強み。収益面では高収益のストック型ビジネスモデルが特長であり、ライセンス販売における継続利用率は極めて高い。

中期成長に向けた事業戦略としては、アライアンスも活用したサービス領域拡大や成長分野進出、パートナー企業との連携強化による販売促進やサービス型販売促進、情報監視機能への対応を実装した次期製品開発への取り組みなどを掲げている。今後の成長戦略として、サービス領域拡大に加えてIoTやブロックチェーンなどの成長分野へも進出中で、中期的な成長への期待がさらに高まると見られる。
Office365やVDI(仮想デスクトップ)に関するコンサルニーズの増加や、クラウド環境とオンプレミス環境を組み合わせて使用するハイブリッドクラウドの監視ニーズの高まりも追い風。

足元の業績は2017年9月期第2四半期の業績予想の修正を発表。前回発表予想比で売上高14.3%増の6億3800万円、営業利益が64.0増の8400万円。2017年9月期通期業績予想では、売上高が前期比14.4%増の13億500万円、営業利益が前期比19.1%減の2億3600万円。中期成長に向けた先行投資で販管費などが増加するため減益予想だが、主力の「System Answer G2」のライセンス販売において販売数・案件規模が拡大路線に移行。導入企業の増加により、増収基調であることに変化はなく、トップラインの成長を維持しつつ、先行投資負担で一時的な減益となる見込み。6月より主力商品の新シリーズ「System Answer G3(システム アンサー ジースリー)」(製品版)を出荷予定。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 アイビーシー---ネットワークシステム性能監視ツールのリーディングカンパニー