■中長期の成長戦略

6. RIZAPスポーツアパレルの成長戦略
RIZAPグループ<2928>はRIZAP関連事業での物販事業として、スポーツアパレルの本格展開を決定した。内容はコンプレッションウェアや医療機器、骨盤ベルト等が主体となっている。

コンプレッションウェアは着用すると体に適度な圧力がかかり、疲労軽減、スタミナ向上、トレーニング効果の増幅などの効果が得られるというものだ。米国のアンダーアーマーなどの海外ブランドのほか、ワコール<3591>やミズノ<8022>などの日本メーカーも参入している。ボディメイクで高いブランド力を有するRIZAPに最もフィットする市場と言えるだろう。

同社は3月下旬に2週間の期間限定で、大阪・阪急うめだ本店において、RIZAPスポーツアパレルショップを展開した。結果は非常に好評で、同店の売場別・曜日別売上高の歴代1位を2回(2日間)獲得した。

こうした結果を受けて2018年3月期は本格展開を決定した。同社はヤマノホールディングス<7571>から5月23日付でスポーツ事業を買収する契約を締結済みだ。当該事業は “パワーズ”、“スポーツワールド”、“S.R.C,”、“ショックウェーブ”、“池袋秀山荘”の合計16店舗を展開するスポーツ用品小売事業であり、これらを活用してRIZAPスポーツアパレルを展開していくものと思われる。買収した事業の年商は2016年3月期で3,724百万円となっている。RIZAPスポーツアパレル単体の売上目標などは未公表だが、弊社では10億円規模の売上げを狙ってくるのではないかと推測している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 RIZAPーG Research Memo(12):RIZAPブランドと高機能を生かしたスポーツアパレルに力強い手応え