■業績動向

4. 財務状況
コネクシオ<9422>の2017年3月末の総資産は95,254百万円となり前期末に比べ1,658百万円減少した。流動資産は同743百万円減少したが、主に未収入金の減少1,483百万円、繰延税金資産の減少855百万円、売掛金の減少677百万円、現金及び預金の増加1,920百万円、商品及び製品の増加315百万円などによる。一方、固定資産は同915百万円減少したが、主にキャリアショップ運営権の減少776百万円、工具、器具及び備品の減少153百万円、ソフトウェアの減少103百万円、建物の増加134百万円等による。

負債合計は前期末比5,824百万円減の61,237百万円となった。流動負債は短期借入金の減少2,500百万円、未払代理店手数料の減少2,183百万円、未払金の減少1,843百万円、買掛金の減少527百万円、未払法人税等の増加1,600百万円等により、前期末に比べ5,667百万円減少した。固定負債は繰延税金負債の減少444百万円、その他の減少149百万円により、退職給付引当金の増加445百万円があったものの、前期末に比べ157百万円減少した。なお、短期借入金の返済により有利子負債はなくなった。

純資産は前期末に比べ4,166百万円増の34,016百万円となったが、主に当期純利益の計上による増加6,469百万円、配当金の支払による減少2,304百万円などによる。

5. キャッシュ・フローの状況
2017年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは、8,635百万円の収入となった。主な収入は税引前当期純利益9,716百万円、減価償却費1,992百万円、未収入金の減少額1,483百万円などで、一方で主な支出は、仕入債務の減少額2,711百万円、未払金の減少額1,837百万円、法人税等の支払額1,417百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出1,170百万円などにより1,904百万円の支出となった。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出2,500百万円、配当金の支払いによる支出2,305百万円等により、4,805百万円の支出となった。

この結果、同期間の現金及び現金同等物の増減額は1,924百万円の収入となり、現金及び現金同等物の期末残高は5,013百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 コネクシオ Research Memo(5):短期借入金の完済で無借金に。財務体質は堅固