RIZAPグループ<2928>は23日、堀田丸正<8105>と資本業務提携を締結し、堀田丸正の実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化すると発表した。

堀田丸正は意匠撚糸分野における国内トップメーカーであり、世界的な大手アパレル企業にも商品を供給している。今回の子会社により、海外展開の強化、EC展開の強化、顧客データベース構築、新商品の開発、販売管理システムの統合、催事の企画・開催強化する。顧客のニーズに機敏に対応した商品力の向上、PB商品の開発力強化、スケールメリットを活かした共同調達によるコスト競争力向上、及び海外展開の強化し、事業全体の飛躍的な成長と収益の最大化を目指す。

素材メーカーとしての強みがあり、海外生産・販売実績を持つ堀田丸正の有する「アパレル卸売業」と「アパレル素材メーカー」の2つの側面を持っている点を活かしていく。戦略的位置づけとしては、アパレル事業グループの中核企業として迎え、川上である素材開発から企画・生産、川下である販売に至るまでのプロセスを一貫して行うSPA(製造小売業)としてのビジネスモデルの強化を推進するとしている。

また、15日に発表した2017年3月期の連結業績では、売上収益で前期比76.7%増の952.99億円、営業利益で同3.2倍の102.12億円、税引前利益で同3.4倍の96.04億円、当期利益で同5.4倍の78.01億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同4.8倍の76.78億円と大幅な増収増益で着地した。なお、期末配当は従来の9.42円予定から12.10円(配当性向20.1%)へ増額する。

RIZAPグループ、これまでのM&Aにおいても、子会社化した企業の著しい業績改善実績を築くなど、M&Aを順調に進めており、今回の買収によっても堀田丸正の業績改善を実現できるか期待されるところだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 RIZAPグループ---堀田丸正と戦略的資本業務提携、子会社化を発表