カイオム・バイオサイエンス<4583>は15日に2017年12月期第1四半期(17年1-3月)決算を発表。売上高が前年同期比6.2%増の0.55億円、営業損失が2.03億円(前期は3.02億円の損失)、経常損失が2.04億円(同3.00億円の損失)、四半期純損失が2.05億円(同3.01億円の損失)となった。

創薬事業においては、LIV-1205(ヒト化抗DLK-1抗体)及びLIV-2008b(ヒト化抗TROP-2抗体)の2つの抗体がADC開発用途での全世界における独占的な開発・販売権に関するオプションライセンス契約の下、スイスのADC Therapeutics社にて評価中。また、LIV-1205は、2016年10月に米国国立がん研究所(National Cancer Institute;NCI)と締結した契約下で、小児がんに対する新薬候補の評価を目的とした組織であるPediatric Preclinical Testing Consortiumにて、動物モデルでの薬効評価を実施している。

創薬支援事業においては、中外製薬株式会社及び同社の海外子会社であるChugai Pharmabody Research Pte. Ltd.との契約に基づく研究開発活動及び受託事業を行なっている。また、田辺三菱製薬<4508>及びTanabe Research Laboratories U.S.A., Inc.との契約に基づく抗体作製プロジェクトも進めている。またADLib(R)システムを活用した新たな受託案件及び共同研究も実施している。

2017年12月期通期の業積予想は、創薬事業の合理的な業積予想が困難として開示していないが、創薬支援事業の業積予想は開示しており、2017年12月期通期の創薬支援事業の売上高は2.01億円(前期は2.24億円)としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 カイオム・バイオサイエンス---1Q売上高は6.2%増も赤字、引続き創薬パイプライン拡充の事業活動を推進