フォーカスシステムズ<4662>は12日に2017年3月期(2016年4月-17年3月)決算を発表。売上高が前期比8.3%増の178.46億円、営業利益が同22.0%減の7.43億円、経常利益が同23.0%減の7.31億円、当期純利益が同25.3%減の5.51億円だった。

同社は2016年3月に東証1部銘柄への指定を果たした独立系のソフトウェア開発企業。公共関連事業では、航空管制関連業務、貿易流通関連業務、医療事務関連業務の受注増加で売上高は順調に増加したが、一部のプロジェクトにおいて発生した進捗遅れによりコストが増大し増収減益となった。民間関連事業では、主に主要取引先からのインフラ構築・運用サービス及びERP関連製品のカスタマイズと設計・開発が順調に伸びており、売上高は順調に増加も、人材確保の厳しい状況が続いて外注費が増加し、増収減益となった。

セキュリティ機器関連事業では、近年サイバー攻撃に対する事後対応の一環として、組織内にコンピュータ緊急対応チームを立ち上げる組織が急増している背景もあり、民間企業に対する同社の製品及びサービスの導入が広がったことや、一部官公庁関連の大型受注があったことにより増収増益となった。また新規事業開拓分野においては、介護・医療分野におけるIoTやAIを中心とした事業化に取組んでいる。

2018年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比3.1%増の184.00億円、営業利益が同14.3%増の8.50億円、経常利益が同12.1%増の8.20億円、当期純利益が同5.7%減の5.20億円と計画している。




<TN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 フォーカスシステムズ---2017年3月期売上高は8.3%増、公共・民間・セキュリティ機器の各事業ともに増収