■会社概要

(2)沿革

メタップス<6172>は2007年に現代表取締役社長の佐藤航陽氏が、SEO(検索エンジン最適化)やWebマーケティングのコンサルティングを行うイーファクター株式会社として創業した。2010年には収益を上げられるようになったが、スマホの普及拡大にもかかわらずアプリ開発者が収益を上げられていないことに目を付け、これを改善するためのビジネスモデルとして、アプリの集客、分析、収益化を支援するプラットフォーム「metaps」を作り上げた。そして、スマホ普及率が高くマーケットとして魅力的であったシンガポールにて事業を立ち上げた。その後、社名をメタップス株式会社に変更した。「metaps」は順調に利用者を増やし、また、同社も香港・アメリカなどに拠点を増やして行った。その後、2014年11月にはデータ分析プラットフォーム「Metaps Analytics」の提供を開始し、現在のビジネスモデルを作り上げた。

一方ファイナンス事業として、2014年4月に個人事業、中小事業者向けにオンライン決済プラットフォーム「SPIKE」を開始した。「SPIKE」は当初決済金額が月100万円※までは決済手数料無料という破格の条件が話題を呼び、多くのユーザを集めた。その後、決済サービスだけでなく、SPIKEコイン、SPIKEマーケットなどのサービスなども加わり、ユーザ数は順調に伸び、サービス開始後15ヶ月で10万アカウント突破、20ヶ月で20万アカウント突破を達成している。

※2016年4月以降、月額10万円の取引まで決済手数料無料

2015年には未上場ながらもベンチャーキャピタル、国内事業会社、既存株主などに第3者配当割当増資などにより43億円を資金調達した。また2015年8月には東証マザーズに上場を行い、35億円を資金調達した。そして2016年8月期は、韓国モバイル広告プラットフォーム大手のNextapps Inc.、決済代行サービスを提供するペイデザイン、動画編集アプリ「Film Story」などを展開するAppStair(株)、企業の自社の商品データを各広告配信先の仕様に最適化するデータフィードマネジメント技術を持つビカム(株)、民泊を扱う(株)VSbiasなどを買収した。これらにより、事業領域の拡大と既存事業基盤の強化、バリューチェーンの強化と垂直統合促進を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 メタップス Research Memo(3):アプリ収益化基盤「metaps」の成長を軸に右肩上がりで売上高拡大