冨士ダイス<6167>は11日、2017年3月期(16年4月-17年3月)連結決算を発表。売上高が前期比3.7%増の166.48億円、営業利益が同20.6%増の11.61億円、経常利益が同24.5%増の11.94億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.7%増の8.55億円だった。

2016年11月より熊本製造所製造棟の建替えによる新工場での稼動を開始し、17年4月12日に東京証券取引所市場第一部へ市場変更した。

超硬製工具類は、国内向けの大型パイプ用ダイスや海外向けの溝付きプラグ、生産設備用の刃物類が市況の変化により低調であったが、海外向けの熱間圧延ロールや混錬工具の販売が増加した。超硬製金型類は、製缶金型が好調に推移したが、電池関連金型の販売が計画を下回った。その他の超硬製品は、粉末成形金型用の超硬合金チップや精密プレス金型用の超硬合金チップが堅調に推移した。超硬以外の製品は、半導体用のセラミックス製品およびレンズ成形用のFHR製品が前年度特需の反動で減少したが、半導体用の混錬工具や引抜鋼管が堅調に推移した。

2018年3月期通期については、売上高が前期比1.3%増の168.68億円、営業利益が同4.4%減の11.10億円、経常利益が同1.6%増の12.14億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.2%増の9.00億円を見込んでいる。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 冨士ダイス---17/3期は営業利益が20.6%増、超硬耐摩耗工具の出荷が増加