エラン Research Memo（2）：介護医療関連事業でCSセットを展開

■会社概要

1. 会社概要
エラン<6099>は介護医療関連事業として、病院や老人介護保健施設等の入院患者・入所者が、身の回り品を準備しなくても「手ぶらで入院・入所」「手ぶらで退院・退所」できるように、衣類・タオル類などの洗濯サービス付レンタル、口腔ケア商品・スキンケア商品一式、紙オムツなど、入院・入所生活に必要な日常生活用品をセットにしたCSセットのサービスを提供している。

2016年12月期末の資本金は562百万円、自己資本比率は55.5%、1株当たり純資産は393.71円、発効済株式総数（自己株式含む）は7,420,000株、従業員数（パート含む）は255名である。

2. 沿革
1995年2月寝具販売業を目的として神奈川県相模原市に有限会社エランを設立、1997年10月株式会社エランに組織変更、1998年5月寝具リフォーム事業を開始、2001年6月寝具リフォーム事業拡大のため本社を長野県松本市（南原）に移転、2003年5月介護医療関連事業を開始（相模原支店においてCSセットのサービスを開始）、2006年12月介護医療関連事業に経営資源を集中させるため寝具販売業及び寝具リフォーム事業を縮小、2012年9月本社を現在の長野県松本市（出川町）に移転、2014年11月東京証券取引所マザーズに新規上場、2015年11月東京証券取引所第1部に市場変更した。

2017年2月には、東北地方でLTセット（CSセットと同種のサービス）を提供するエルタスクを完全子会社化した。

3. 全国をカバーする拠点網を構築
2016年12月期末の営業拠点は、松本本社（長野県松本市）、相模原支店（神奈川県相模原市）、金沢支店（石川県金沢市）、名古屋支店（愛知県名古屋市）、広島支店（広島県広島市）、大阪支店（大阪府吹田市）、四国支店（香川県高松市）、福岡支店（福岡県福岡市）、札幌支店（北海道札幌市）、さいたま支店（埼玉県さいたま市）の10拠点である。また2016年7月に東京オフィス（東京都港区）を開設し、施設運営情報等の社内共有化を推進している。

なお2017年2月に完全子会社化したエルタスクの営業4拠点（盛岡本社、宮城、青森、秋田）が加わり、さらに2017年12月期中に新規支店として新潟支店と岡山支店の開設を予定している。これによって2017年12月期末には、松本本社、東京オフィス、エルタスク4拠点を含めてグループ合計17拠点となり、南九州・沖縄及び北海道の一部（道東）を除いて、おおむね全国をカバーする拠点網の構築が完了するとしている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　水田　雅展）



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