a) 海外転送・代理購入事業 第2四半期累計の海外・転送代理購入事業の流通総額は前年同期比11.4%減の8,415百万円、売上高は同3.8%増の1,465百万円となった。流通総額は円高の影響で高単価商品の取扱件数が減ったことで減少したものの、2016年9月期第4四半期から配送オプションサービス(配送保障・検品サービス等)を開始したことや、高単価商品の比率が低下したこともあり、Take Rate(売上高÷流通総額)が前年同期の15%前後から17%台に上昇したことが増収要因となった。利益面では増収効果に加えて、多通貨決済の導入により為替スプレッド益が増加したこと、カスタマーサポートセンターの海外移転によるコスト削減に加えて、第2四半期には倉庫拠点を関西に新設し、1着荷当たりのコストを前年同期比で13.7%削減したことが増益要因となった。
四半期ベースで見ると、第2四半期の流通総額は前四半期比で12.7%増と2四半期連続で増加し、売上高では5四半期ぶりに過去最高を更新した。円安トレンドになっていることに加えて、送料割引キャンペーンなどのプロモーション施策を積極的に実施したこと、国内での提携パートナーの拡充を進めてきたことが増加要因となっている。また、同社ではBuyee(代理購入サービス)の利便性向上施策として、提携ECサイト上で簡単に商品の注文、決済処理をBuyeeカート内で行えるブラウジングツール「Add to Buyee」の提供を開始しており、対応ECサイト数が2016年12月末の35サイトから2017年3月末で60サイトに拡大した。
b) グローバルショッピング事業 第2四半期累計のグローバルショッピング事業の流通総額は前年同期比7.2%増の2,222百万円、売上高は同18.7%増の597百万円となった。前年同期よりも円高で推移したことや、プロモーション施策の強化、販売チャネルの拡大等に取り組んだことにより流通総額が増加した。また、売上高は2016年2月に最低手数料単価を改定した効果等によるTake Rateの上昇(前年同期の24%台から27%前後に上昇)も加わって2桁増収となった。