日本ライフライン<7575>は28日、2017年3月期(2016年4月~2017年3月)連結決算を発表した。売上高が前期比21.7%増の371.81億円、営業利益が同107.7%増の76.85億円、経常利益が同124.1%増の80.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同90.8%増の53.50億円となった。

同社が主に事業を行っている心臓循環器領域においては、高齢化の進展や医療機器の進歩による対象症例の拡大等から、症例数の増加が高い伸びを示している。また、昨年4月に医療費抑制政策の一環として、実施された保険償還価格の改定により、価格が引き下げられたものの、業績への寄与度が高いオンリーワン商品等における引き下げ幅が小さかったことなどから、業績への影響は限定的であった。

当期の販売実績として、リズムディバイスにおいて2016年3月に発売した全身のMRI検査に対応した心臓ペースメーカーの寄与により、販売数量が一段と増加した。また、EPアブレーションにおいても、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加している事から、同社の心房細動治療関連製品の販売が伸長した。さらに、外科関連においては昨年1月に新規参入した腹部用ステントグラフトが販売数量を伸ばした。

2018年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比12.5%増の418.28億円、営業利益が同23.3%増の94.72億円、経常利益が同19.9%増の96.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.9%増の66.84億円としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本ライフライン---2017年3月期決算は自社製品好調により大幅増収増益