■株主還元策

ピクスタ<3416>は、株主に対する利益還元は重要な経営課題であると認識しているが、これまでのところは無配となっている。2016年12月期ついても業績が順調に拡大したものの、配当については無配を決定した。同社は配当開始についての考え方として、将来における安定的かつ継続的な利益還元を行う前提として、事業基盤の整備状況、今後の事業展開、業績や財政状況などを総合的に勘案した上で配当を検討して行きたい、としている。

そうしたなかで同社は2017年12月期において、将来の成長に向けて積極投資を行う方針を表明した。この結果2017年12月期は増収ながら大幅減益の業績予想となっており、配当については無配継続の見通しが公表されている。

弊社では同社の成長に向けた積極投資には十分成算があると考えており、配当よりも成長投資を優先するほうが投資家にとってもより高いリターンにつながると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ピクスタ Research Memo(15):成長投資が配当よりも株主リターン向上につながると期待