2003年4月に神戸の地で創業し、神戸国際ビジネスセンター(KIBC)内に本社事務所及びラボを開設。2004年には神戸バイオメディカル創造センターに動物実験用のラボを開設し、動物実験を開始した。2008年3月には株式をJASDAQ NEO市場(現 JASDAQグロース)に上場し、翌月には米国に初の海外拠点となる販売子会社CarnaBio USA, Inc.を設立した。2010年より本格的に創薬研究に注力し、2015年6月には同社として初となる医薬品候補化合物のライセンス契約を、米J&Jの医療用医薬品部門の1つであるヤンセン・バイオテックと締結したが、2016年月8月にヤンセン・バイオテックにおける戦略上の理由により契約を終了している。また、2016年2月には米国サウスサンフランシスコにあるJ&Jイノベーションのインキュベーションラボ内に、研究拠点「カルナバイオC-Lab」を開設した。同拠点はバイオテック研究の集積地となっており、多くのバイオベンチャーの研究員とのネットワークを構築し、最先端の技術や情報等も得られるといったメリットがある。
4. 事業内容 同社グループは同社と連結子会社2社(CarnaBio USA, Inc.及び(株)ProbeX)で構成されており、事業セグメントとしては「創薬支援事業」及び「創薬事業」の2つに分けられている。キナーゼの作製技術やキナーゼ阻害薬を研究するに当たって必要となるプロファイリング・スクリーニング等のキナーゼのアッセイ系のノウハウ、ならびにキナーゼ阻害活性を有する独自の化合物ライブラリーを構築する能力などが同社の基盤技術となっている。同社ではこれら創薬基盤技術を生かして創薬支援事業で安定した収益を獲得するとともに、創薬事業での研究開発に取り組んでいるが、獲得資金は先行投資として創薬の研究開発に投入し、ライセンスアウトを行うことによって大きな成長、リターンを目指すビジネスモデルとなっている。