アンジェスMG<4563>は4日、提携先である米Vical Incorporatedと慢性B型肝炎の治癒を目指した遺伝子治療薬を共同開発することで合意した。両社は今後約1年をかけ、マウスを使った実験を共同で実施し、効果を確認する。契約により同社は、日本における開発・販売権を対象とした優先交渉権を獲得した。

同社は2016年8月にVical Incorporatedに追加出資し筆頭株主となり、同年12月には戦略的な事業提携契約を結んだ。今回の共同開発は戦略的提携に基づいた最初の具体案件となる。

今回共同開発する遺伝子治療薬は慢性B型肝炎の治癒を目的としたもの。Vical Incorporatedが持つ遺伝子導入技術を使い特定のDNA断片を肝臓の細胞内に取り入れ、B型肝炎ウィルスを肝臓から排除することを目指す。現在、慢性B型肝炎を治癒する医薬品は存在しないため、大きな潜在市場が存在する。アンジェスMGは事業性の高いこの分野で早期段階から開発を手掛けることで、将来の有益拡大につなげたいとしている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 アンジェスMG---米国の提携先と慢性B型肝炎の治癒を目指し、遺伝子治療薬を共同開発