■業績動向

3. 財務状況と経営指標
TOKAIホールディングス<3167>の2016年12月末の総資産は、前期末比2,567百万円減少の157,735百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が同1,012百万円減少、在庫が同469百万円増加した。また、固定資産では減価償却の進展により有形固定資産が同2,946百万円減少したほか、のれんが同463百万円減少した。

一方、負債合計は前期末比7,324百万円減少の111,007百万円となった。有利子負債が同5,732百万円減少したことが主因となっている。また、純資産は利益剰余金の増加等に伴い同4,757百万円増加の46,728百万円となった。

この結果、自己資本比率は前期末比で3.5ポイント上昇の29.1%に、有利子負債比率は同31ポイント低下の142.9%となり、財務体質改善に向けた取り組みの成果が引き続き経営指標からも見て取れる。なお、有利子負債のうち100億円は2015年6月に発行したゼロクーポンの転換社債型新株予約権付社債(転換価格585円)であり、実質ベースの有利子負債は556億円の水準まで低下していることになる。今後、株価が上昇し株式への転換が進めば、自己資本比率も一段と上昇することが見込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 TOKAI Research Memo(5):財務体質の改善が進む