大幸薬品<4574>は、2月10日、2017年3月期第3四半期連結決算を発表した。2017年3月期第3四半期連結業績(4月~12月期累計)は、売上高が前年同期比0.7%減の60.58億円、営業利益が同37.1%増の17.59億円、経常利益が同24.1%増の16.36億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同61.7%増の12.51億円と小幅減収ながら増益となった。

医薬品事業で止瀉薬市場停滞や市場における競争激化の影響などで減収となったが、感染管理事業が売上を牽引。季節性インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎等の感染症流行を背景に前期比で大幅な増収となった。これにより全社売上は、前期比で小幅減収となっている。一方で利益面については、広告宣伝費の内容見直しに伴う販売費及び一般管理費の大幅な減少が増益に寄与。新工場に関する補助金収入を特別利益に計上した影響もあり、前年比60%を超える大幅増益となっている。

通期連結業績予想については、売上高84.00億円(前期比0.9%増)、営業利益(前期比0.2%増)、経常利益(前期比15.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益(前期比1.2%増)と、2016年5月13日に発表した予想値を据え置いているが、2017年3月期第3四半期連結業績(4月~12月期累計)の利益は、この予想値を既に大幅に超過している。同社は第4四半期において、インフルエンザ流行の収束に伴う出荷減少や返品の増加、広告宣伝費の追加投資等の不確定要素を見込んでいることから、通期連結業績予想の修正には慎重な姿勢であると推測する。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 大幸薬品--- 2017年3月期第3四半期は感染管理事業の伸張や広告宣伝費の内容見直しに伴い大幅増益