■ファーストブラザーズ<3454>の株主還元

これまで自己勘定投資拡大のため内部留保を重視し無配としていたが、賃料収入などの安定収益で販管費の相当部分を賄えるようになってきたことなどを受け、2016年11月2日に配当方針を決定し、2016年11月期から配当を開始することになった(期初時点では無配の予定だった)。業績は自己勘定投資の物件売却のタイミングで大きくぶれやすいため、配当性向の目安は定めずに、安定的かつ毎期着実な増配が見込めるDOE(株主資本配当率)を基準に配当を行っていくこととした。DOEは2%を目安とする(連結株主資本は期初と期末の平均値を用いる)。この方針に基づき2016年11月期は普通配当25円とし、加えて東証1部上場記念配当25円を実施する。

2017年11月期の配当は30円の予定(普通配当は5円増配)。株主資本の増加に伴いROEは徐々に低下傾向とはいえ20%超と高いため、株主資本の積み上がりは速く、中期的に比較的高い増配が期待できるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 堀部 吉胤)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 Fブラザーズ Research Memo(8):DOE2%を目途に配当を開始