■事業部門別動向

(6)薬局ソリューション事業

薬局ソリューション事業は連結子会社の(株)シンクが手掛ける事業で、小規模の独立系調剤薬局に対してレセプトコンピュータ(レセコン)の「GOHL2」や「薬歴情報電子ファイル」などを提供している。2015年10月期には新製品の医薬品過誤防止システム「GOHL PICKING」をリリースした。

薬局ソリューション事業の2016年10月期は、導入店舗数が1,218と、横ばい圏での推移が続いている。システムディ<3804>のソフトウェアは個人経営のような小規模薬局を主な対象としており、地域的にも大阪や和歌山など関西圏が中心となっているため新規顧客の開拓には限界があるとみられる。そうしたなか、サポート・クラウド契約を通じたサポート収入を増大させて安定的な事業になっているという状況だ。

2017年10月期についても、前期までと同様、既存顧客からのサポート収入を中心とした安定・横ばいの状況が続くと弊社ではみている。当面、こうした状況が続くと考えられるが、中長期的には、国(厚労省)が進める医療費削減の大きな流れの中で業界再編が進行し、同社の顧客基盤にもその影響が及ぶことが想定される。今後同社が薬局ソリューション事業をどのようにハンドリングしていくのか見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 システム ディ Research Memo(9):レセコンの「GOHL2」や「薬歴情報電子ファイル」などを提供