■今後の見通し

● 2017年11月期業績予想
ネクステージ<3186>の2017年11月期は、売上高が前期比14.7%増の100,000百万円、営業利益が同15.6%増の2,500百万円、経常利益が同15.0%増の2,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.5%増の1,500百万円を見込んでいる。

2017年11月期の取り組み方針として、(1)総合店モデルの確立、(2)総合店・SUV LAND拡大、(3)買取仕入の強化を掲げている。生涯顧客価値の獲得を目指す総合店は、車両販売・整備車検・買取までビジネスサイクルのすべてをワンストップでカバーし、収益機会の最大化を図る。

2016年11月期に既存中型店から「SUV LAND」への業態転換を前倒しで進めたことから、今期の店舗展開は新規出店が主体になる。新規出店は、販売店が7店舗、買取専門店が10店舗を予定している。販売店の新規出店は、総合店を四半期ごとに1店舗のペースで年4店舗、「SUV LAND」を1店舗、新車ディーラーを2店舗計画している。一方、複合店を単独店に統合することで、中型店の店舗数が2店舗減少する。主に既存販売店に併設する買取専門店の新規出店は、上半期の四半期毎で各2店舗、下半期は各3店舗を計画している。

2017年11月期の販売台数は70,000台、前期比10,716台増(18.1%増)、うち小売りは42,000台、同6,704台増(19.0%増)を計画している。車検は、50%の台数増を目指す。2016年6月期から新体制で本格稼働した買取事業は、買取台数を10,000台を見込む。新規事業のため、現場の集計よりも予算は抑え目にしている。また、車両販売時に約35%の割合で発生する下取りを含んでいない。

同社の「SUV LAND」の成功を目の当たりにして、早速、類似店が出現した。店舗のネーミングや形態、品ぞろえは似せることができても、店舗オペレーションを一朝一夕に真似することはできない。1店舗で販売・整備車検・買取の機能を有し、約40名の人員を抱える大所帯である。地域最大級の在庫台数の厳格な管理体制は、同社が数年かけて築いた。何よりも顧客志向というコンセプトが不可欠となる。同社は、これまで顧客からのクレーム処理に積極的に対応し、クレームの発生件数を激減させている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ネクステージ Research Memo(11):2017年11月期は売上高1,000億円を予想