「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2017年1月号より抜粋


紹介銘柄:北越紀州製紙<3865>
キャンパス生:櫻井 結菜


「国民の消費意欲の高まりが追い風に」


■会社概要

北越製紙と紀州製紙が経営統合。「洋紙」「白板紙」「特殊紙」「紙加工」の4つをコア事業領域とする。中でも「洋紙」「白板紙」などの紙パルプを主力事業として展開。紙パルプでは、国内において販売数量が減少したものの、洋紙の価格修正、中国に生産拠点の建設(白板紙事業)、デュマ社(特殊紙事業)の回収、洋紙輸出の拡大(洋紙輸出)など積極的な国際展開が奏効。


■なぜ注目するのか

日本では昨年末はボーナス時期と重なることもありクリスマス前から年末年始にかけて、国民の消費意欲が最も高まりましたね。そこでこの時期は特にクリスマスはプレゼント用品、年末年始は福袋などラッピング用品が多くみられると思います。例えばコスメブランドではクリスマスコフレやホリデーセットといったように、限定デザインのショッパーが出ることで購買意欲も高まります。なのでこの時期は小売業界も盛りあがりますが、合わせて製紙会社も注目です。


■業績面(現状と今後の見通し)

2017年3月期第2四半期業績は、売上高が、洋紙市況低迷の影響により国内販売数量・価格が低調であったものの、中国の江門星輝造紙、フランスDumasの増収や、カナダALPACの新規連結(前年度第4四半期より連結)など海外事業が増収を牽引しました。営業利益は、洋紙の販売価格下落等による影響があったものの、円高を背景とした原燃料コストダウンや、新規連結子会社の寄与などにより増益でした。今後の見通しについては、売上高は、上期に引き続き、洋紙の市況低迷による国内減収を想定する一方、輸出拡大及び海外子会社の業容拡大により増収を見込んでいます。また、営業利益は、前年対比円高原油安による原燃料価格下落、継続的な比例費改善、及び子会社新規連結により増益を見込んでいます。


※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol1 北越紀州製紙<3865>