「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2016年12月号より抜粋


紹介銘柄:ヨンドシーHD<8008>
キャンパス生:榊原 うみ


「積極出店やパレル事業の立て直しにより最高益更新見込む」


■会社概要

ヨンドシーホールディングス<8008>は、ジュエリーブランド「4℃」を展開。「Luria4℃」など新ブランド設立でブランドポートフォリオの拡充を推進。8月にブライダルリング専門のオンラインショップを立ち上げ。中国マーケット開拓に向けての対応商品開発にも注力。アパレル事業も手掛けています。


■中期経営計画は順調に進捗

同社は、第4次中期経営計画「挑戦と進化 Challenge and Evolution」(16年2月期~18年2月期)を実行中です。中期計画の2年目である2017年2月期は、売上高が前期比2.6%減の515.00億円、営業利益が同7.1%増の65.50億円、純利益が同15.7%増の49.50億円を計画。ジュエリー事業の積極出店とアパレル事業の立て直しにより各利益ともに最高益の更新継続を見込んでいます。また、ジュエリー事業では、ファッションビルを中心に下期に5店舗の出店を計画。「4°CBRIDAL」(ヨンドシーブライダル)においては品揃えと販促施策を強化します。上期大幅に伸長したEC事業では、8月に立ち上げたブライダルリング専門のオンラインECサイトの更なる拡大を図っています。

なお、第2四半期は、売上高は減収となるも、利益面では計画以上に推移し過去最高益を更新しています。内訳では主力の「4℃」ジュエリーは堅調に推移。「canal 4℃」は新規商品の投入と売場の活性化により客数が伸長し好調継続。「Luria 4℃」は好調に推移、出店もあり売上高拡大に寄与。「MAISON JEWELL」はブライダルジュエリーの好調もあり大幅に伸長しています。


■クリスマス需要への期待大

4℃は、価格帯もジュエリーブランドながら1万円~といった買いやすい値段のものから、10万円程のやや高級志向な商品、ブライダルリングなど幅広く取り揃えており、また、女性の知名度も高いブランドといえるので、クリスマス需要への期待も大いに見込めます。


※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol(6) ヨンドシーHD<8008>