「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2016年12月号より抜粋


紹介銘柄:コメダHD<3543>
キャンパス生:石神 沙季



「1000店舗体制への取り組みで事業拡大に期待」


■事業内容

「私たちは“喫茶を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」という経営理念のもと、子会社のコメダを通じて日本最大級のフルサービス型喫茶店チェーン運営を行っています。顧客のくつろぎを第一に考えた店づくりや食品製造、FCシステム運営等の強みから、現在、外食市場において独自のポジションを確立しており、FC加盟店を中心に全国でチェーン展開しています。「珈琲所 コメダ珈琲店」と「甘味喫茶 おかげ庵」の2つのブランドがあり、前者は名古屋式のサービスや商品で評判となっています。


■注目理由

現在、同社は新規出店の継続と出店エリアの拡大、既存店を中心とした売上収入の拡大及びブランド力の向上に力を注いでいます。2017年2月期の上半期(2016年3-8月)には700店舗を達成し、上半期末時点の店舗数は708店舗となりました。また、中国・上海における海外初出店、東京都渋谷区における新コンセプトの都心型店舗の開店、北海道における初出店など、多岐にわたる展開が見られます。ブランド力の向上・売上収入の拡大に関しても、新商品の開発や季節限定商品の開発、コメダWi−Fiの導入店舗拡大などの取り組みが見て取れます。これらの取り組みがあり、上半期の売上高は前年同期比9.7%増の115.58億円となりました。


■株価の動向

同社は11月15日に鹿児島県へ初出店し、国内における出店地域の拡大はほぼ完了しました。2020年度までには1000店舗体制を目指す計画を掲げています。これに向けて、現在手薄とされる九州地方における店舗拡大も行っていく方針です。そして、店舗数拡大と並行し、首都圏などでは新たな客層の開拓を進めていく計画です。株価は事業拡大への期待から上場直後の7月1日に高値2002円を付けましたが、その後は9月にかけて下落が続きました。一部で1000店舗体制実現の難しさを伝える報道も見られましたが、計画の順調な進捗が確認されれば事業拡大への期待が再び高まり、株価も上向くと考えられます。



※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol(2) コメダHD<3543>