b) ROE 2016年10月期は、ROA(総資産経常利益率)が10.2%、ROE(自己資本当期純利益率)が10.6%と両方とも10%超となる好成績を上げた。ROEを構成する指標の1つである財務レバレッジは、継続的な有利子負債の減少により5期前の1.67倍から1.41倍に低下した。同期間の売上高当期純利益率は、5.8%から8.3%に上昇した。ただし、2016年10月期は、特別利益に助けられた面があった。現在課題としているのは、総資産回転率の低下である。同指数は、5期前の1.17回から0.91回に低下した。5期における売上高の増加はわずか5.8%にとどまり、総資産の35.2%増を大きく下回った。同社は、経営安定のため事業を分散しており、事業や用途に応じて好不調が混在する結果となった。また、売上高営業利益率を10%超とする高い利益率を確保するため、コモディティ化した製品の価格競争を回避する事業戦略を採ってきた。そのため、売上高利益率は高水準を保っているものの、トップラインの売上高の伸びが抑制された。