■財務状況

明光ネットワークジャパン<4668>の2016年11月末の財務状況は、総資産が前期末比213百万円増加の17,184百万円となった。このうち、流動資産は同248百万円増加の7,113百万円となった。長期預金188百万円等の振替により、現預金が138百万円増加したことによる。また、固定資産は同34百万円減少の10,070百万円となった。投資有価証券が369百万円増加した一方で、のれんが101百万円、長期預金が188百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比303百万円増加の4,064百万円となった。このうち、流動負債は同315百万円増加の3,375百万円となった。預り金が108百万円、賞与引当金が174百万円増加した。また、固定負債は同12百万円減少の688百万円となった。

純資産は前期末比89百万円減少の13,120百万円となった。その他有価証券評価差額金が同92百万円増加した一方で、配当金の支払いを主因に利益剰余金が同178百万円減少した。

経営指標を見ると、純資産の減少により自己資本比率が前期末の77.4%から75.9%と若干低下したが、引き続き高水準を維持していることに変わりはなく、また有利子負債比率も0.4%と実質無借金経営を維持しており、財務内容は良好な状態が続いていると判断される。

○JPX日経中小型株指数に採用
2017年3月13日より(株)東京証券取引所及び(株)日本経済新聞社が共同で算出する「JPX日経中小型株指数」の構成銘柄として、同社株式が学習塾業界では唯一選定された。同指数は「投資者にとって投資魅力の高い中小型株」をコンセプトに、200銘柄で構成される。

算定基準は基準日(6月30日)における時価総額順位が上場企業中、上位20%以内に入る大型銘柄を除いたうえで、売買代金と時価総額を踏まえて上位500銘柄を候補銘柄とし、その中から直近3年間の平均ROEや累積営業利益を基に順位スコアを付与し、これにコーポレートガバナンス体制(独立社外取締役2人以上)や国際会計基準であるIFRSの採用の有無、決算情報の英文資料開示などの定性的要素をスコア化して、上位から200銘柄を選定することになる。

「JPX日経中小型株指数」の算出開始に合わせて、同指数をベンチマークとした運用を行う投資信託が設定されれば、構成銘柄に関しては一定の買い需要が発生することが予想される。今後、投資魅力の高い中小型企業の1社として注目度が高まることが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 明光ネット Research Memo(6):財務内容は良好、JPX日経中小型株指数の構成銘柄に業界唯一選定