■沿革

能美防災<6744>は100年前の1916年に創立。元々は貿易業を営んでいたが、創業者が関東大震災を目の当たりにして防災事業を開始した。1933年に国宝として初めて三十三間堂に火災報知機を設置、3年後の1936年発生した三十三間堂の火災時に同社の自動火災報知機が作動し、大事を未然に防止したため国宝に被害はなかった。同年、皇居にも自動火災報知機を設置。1957年、戦後の南米移民船「あるぜんちな丸」に船舶用スプリンクラーの第1号を設置。1962年には、名神高速道路の梶原・天王山トンネルに高速道路トンネル第1号として防災設備を設置した。1968年には超高層ビル第1号として「霞が関ビル」に防災設備を設置、1983年には航空機用の火災センサーを日本航空の機体に第1号設置するなど、業界初の製品を市場に提供し続け防災業界をけん引してきた。防災から防犯までの領域でのトップランナーを目指す親会社であるセコム<9735>とは、1974年に業務提携を締結、2006年に連結子会社となった。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)



<HN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 能美防災 Research Memo(2):創立から100年の歴史を持つ国内最大手の総合防災設備メーカー