■成長戦略

(1) 2018年へ向けた中期経営計画1年目の振り返り

ディア・ライフ<3245>は2015年11月に、2018年に向けた新中期経営計画(“Run”~For Growth 2018~)を発表し、2016年9月期はその1年目だった。この中期経営計画では、2018年9月期をゴールと設定し、「事業規模の拡大と収益構造の多様化を推進し、継続的な成長のための経営基盤を確立」することを目標とし、数値目標としては「連結配当性向35%、連結経常利益25億円、ROE25%以上」を目指している。成長をけん引する両輪は、都市型マンション開発に収益不動産への投資も積極化させた主力のリアルエステート事業と、ポテンシャルの高いセルフストレージ市場でのマーケットリーダーである子会社パルマを通じたアウトソーシングサービス事業である。

2016年9月期は、中期経営計画1年目としてほぼ順調な業績だったと評価できる。リアルエステート事業での収益不動産売買展開やアウトソーシングサービス事業におけるターンキーソリューションサービスの展開など収益構造の多様化が進捗した。数値に関しても連結配当性向は35.9%、連結経常利益15.4億円、ROE20.2%となり、2年後の2018年の目標に対して射程圏内にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 DEAR・L Research Memo(8):中期経営計画1年目は順調な成果