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開発拠点は中国(蘇州)、日本(横浜)、生産拠点は日本(佐賀)とフィリピン(セブ島)、販売拠点は日本(横浜)、北米(シカゴ)、ベルギー、タイ、上海の5カ所を擁す。
16年4月から開始した、中国トップシェアの総合建機メーカである三一集団のグループとして油圧ショベル等を製造・販売する三一重機への商品供給は、10月から需要が本格化している。
同社は、三一重機へ新車向け第3次排ガス規制(Tier3)二層式燃油と油圧用リターンフィルタを供給している。中国では10月から、Tier3に対応したエンジンの生産しか認められなくなったものの、依然、燃料の質は良くないため、同社の補給用のフィルタ需要増加が見込まれる。
中国での建機需要に、政府による固定資産投資、インフラ投資を中心とした公共投資の下支えによる建機の更新需要など、回復の兆しが見え始めている点は追い風だ。
16年2月には、エンジンオイルや燃料のフィルタ、エンジンのエアフィルタの製造・販売を手掛けるエイケン工業<7265>との業務提携を発表した。足元で売り上げの8割超を占める建設機械向けから、建機周辺、自動車・鉄道・船舶といった産業向けなど事業ポートフォリオの拡大を図る。
建設機械等に通信機やセンサーを取り付けて遠隔地での油の清浄度を把握し、フィルタ交換の提案等に結びつけるシステムなど、IoT/ICTを活用した新サービスの展開に向けた技術開発も今後の期待材料。
11月4日には17年3月期の通期予想を、従来予想から各利益を3桁増となる大幅上方修正と、期末に2円の増配(年間配当12円)を発表した。
修正後の売上高は93.45億円(前期比、1.2%減)、営業利益は7.8億円(同、91.5%増)、経常利益は7.2億円(同、106.3%増)、当期純利益は4.64億円(同、152.2%増)と大幅増益を見込む。
ちなみに、第2四半期での経常利益の通期に対する進捗率は58.2%で、想定為替レートは米ドル100円、ユーロ110円としている。円安恩恵を受け、さらなる業績上ブレが期待される。
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フィスコリサーチレポーター
向後はるみ
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