今中期経営計画におけるホームライフ部門での“タネ蒔き”として海外展開が挙げられる。2016年5月にフィリピンにおけるLPガス販売事業に参画・出資した。これは伊藤忠商事が現地パートナーと運営するIsla Petroleum & Gas Corporation(IP&G)に出資(間接出資)するものだ。IP&Gは既に軌道に乗っており、投資リスクは小さく、2017年3月期にも持分法投資損益でリターンが取り込める見通しだ。また、同社はインドネシアの工業ガス事業に進出した。現地法人が2016年9月に本社及びガス充てん施設を竣工し、今下期からは現地日系企業を中心に工業ガスの販売拡大を目指すことになっている。この案件はグリーンフィールドからの立ち上げのため利益貢献にまだ時間がかかる見通しだが、リスクを抑えながら着実に拡大させていく方針とみられる。