■今後の方向性

芙蓉総合リース<8424>は、次期中期経営計画を策定中であり、来期以降の成長戦略について現時点で具体的な開示はない。弊社では、引き続き同社の得意とする不動産リースや航空機ビジネス、海外事業などが業績の伸びをけん引するものとみている。特に、「不動産リース」については、今期より参入した高齢者施設など新たな市場開拓にも注目している。加えて、シャープファイナンスを中心として好調に推移している「リテール事業」(利益率の高いベンダーリース)についても伸びしろが大きいものと評価している。

国内市場においては、銀行の参入等を含めた厳しい金利競争や需要の頭打ちなどが懸念される一方、海外市場にもアジア経済などに不透明感があるものの、同社ならではのソリューション提案やネットワークの活用、海外事業の伸びがカギを握ることになるだろう。また、戦略的なM&A の動きにも注意する必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 芙蓉リース Research Memo(6):不動産リース、航空機ビジネス、海外事業などが業績をけん引する