アウトソーシング<2427>:3755円(前日比+115円)
買い優勢。前日に業績予想を下方修正、通期営業利益は従来予想の54億円から37億円に減額している。M&A関連費用の増加が下振れの主因。第3四半期の段階で計上されていた分に加えて、昨日発表したドイツ企業の買収費用も計上される。また、中期計画数値の修正も発表、2020年度のEBITDAは従来予想の315億円から344億円に上方修正。M&A効果による中期成長期待が先行。

三菱自動車<7211>:646円(前日比+25円)
大幅反発。昨日付けで日産のゴーン氏が同社の会長に就任している。あらためてゴーン氏主導の経営再建が進むとの期待が高まる格好に。EV技術をすべて共通化するなどの連携策を次期中計に盛り込む計画などと伝わっている。「三菱自はV字回復する潜在能力がある」などといったゴーン氏の発言なども期待材料視される形に。

IHI<7013>:332円(前日比-13円)
売り優勢。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に、一気に2段階格下げしている。目標株価も350円から300円に引き下げへ。バランスシートの毀損を避けるためといえ、無配転落は極めてネガティブと指摘。今後はエクイティファイナンス、北米ガスプロセス案件の採算悪化などが懸念されるとしている。期待の構造改革効果も薄いとの見方。

日立製<6501>:640.1円(前日比+4.4円)
買い優勢。政府では英国が計画する原発建設プロジェクトを資金支援、原発の建設・運営を受託した同社の英子会社に国際協力銀行や日本政策投資銀行が投融資すると報じられている。プロジェクト自体は織り込み済みとみられるが、同社にとっては資金負担や中長期的なリスクの軽減につながると考えられ、英国のEU離脱で警戒感が強まっていた中、ポジティブな反応に。

トヨタ<7203>:7121円(前日比+90円)
反発。米FOMCでは追加利上げが決定されたとともに、来年には3回の利上げを実施するとの予想を公表した。今回の追加利上げはほぼ確実視されていたが、来年の利上げ回数は想定以上に増加するとの見方から円相場が対ドルで急落、117円台の円安水準に突入している。円安メリットの輸出関連株へ関心が向かう中、自動車株には年初来の相対的な低パフォーマンスも注目される格好へ。

オービス<7827>:801円(前日比-100円)
4日ぶり大幅反落。16年10月期決算を発表している。営業利益は前期比24.8%増の5.79億円となり、9月14日に発表した修正予想(5.63億円)をやや上回って着地した。一方、17年10月期の通期業績については、営業利益で同46.4%減の3.10億円との見通しを示しており、ネガティブ視されているようだ。前提となる為替レートは1ドル=103円としている。

ブランジスタ<6176>:2470円(前日比+308円)
大幅反発。ブランジスタゲームが運営するスマートフォン向けクレーンゲーム「神の手」の総合プロデューサーである秋元康氏と、ファイナルファンタジー(FF)シリーズのキャラクターデザインを手掛ける天野喜孝氏とのコラボによるテレビCM第1弾を12月16日よりTOKYO MXにて放映すると発表している。秋元康氏が書いた「神の手」エピローグを元に、天野喜孝氏が書き下ろしたゲームのイメージビジュアルを使用したCMとなる。

窪田製薬HD<4596>:1052円(買い気配)
ストップ高買い気配。子会社のアキュセラ・インクが米EyeMedics社と、眼科治療薬の新規候補化合物を含むバイオミメティック技術(生物模倣技術)において全世界における製造・開発・販売の独占的実施権取得に関するオプション契約を締結したと発表している。EyeMedics社の技術は加齢黄斑変性など血管新生を伴う網膜疾患において、初期段階の炎症過程で放出される内因性因子を全く新しいメカニズムで調節することを目指している。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、日立製、窪田製薬など