■成長戦略

(2)ビル賃貸事業のブラッシュアップ

ビル賃貸事業において、賃貸事業資産を入替えることは資産効率を上げるうえで重要である。日本橋兜町・茅場町再開発を円滑にするためにもより強固な収益基盤が必要になる。平和不動産<8803>では2014年以降に約160億円の資産を売却し、約180億円を取得することで、ポートフォリオの質を向上してきた。代表的な取得物件は茅場町ブロードスクエア、クアトロ室町ビル、栄センタービル、浜町平和ビルなどである。

ポートフォリオの入れ替えが一段落したため、次のステップは資産の積み増しとなる。2016年11月には、賃貸事業資産の拡大を目的に、KDX日本橋兜町ビル(延床面積11,705.49平方メートル)を124億円で売買契約を締結した。東京証券取引所や兜町第1平和ビルに隣接するこのビルは、当面賃貸収入に貢献することはもちろんのこと、将来的には第2期以降の再開発プロジェクトの候補地にもなる。(引き渡し日:2017年2月1日予定)

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 平和不動産 Research Memo(6):賃貸資産拡大にシフトチェンジ、KDX日本橋兜町ビル(124億円)を取得予定