a) CS事業部 CS事業部で取り扱っているのはコネクタが中心。同社のコネクタ事業の礎とも言える真空管ソケットから同事業を発展させてきた。コネクタは、電子機器などの製品において、製品と外部の機器を接続するインターフェースを提供するものと、製品内部において基板と部品類を接続するインターフェースを提供するものに大別される。前者の代表例は、イヤホン・ヘッドホンのジャックや、USBやHDMI、各種メモリーカードなどに対応したコネクタ類。標準品だけではなく様々な形状のコネクタを提供する。後者の例としては、基板と基板を接続するコネクタや各種2次電池用バッテリーコネクタが挙げられる。電子機器に組み込まれるものが多いため小型の部品が大部分を占めるが、太陽光のソーラーパネルを接続するためのコネクタも製造しており、幅広い用途に対応している。
b) FC事業部 FC事業部では、1970年代のスイッチから1980年代のキーボードを経て、1990年代からはリモコンを主力としている。リモコンは組立完成品としてOEM生産。家電製品のほか、米国で普及しているセットトップボックス向けが主な供給先だ。リモコン事業は、日系企業ではトップシェアを確保している。
c) TP事業部 TP事業部ではタッチパネルを主に扱っている。市場参入は1987年。抵抗膜方式のタッチパネルだけではなく、ATMや駅の券売機で使われる光学方式、スマートフォンに代表される静電容量方式など、様々なタッチパネルを製造している。主力の車載用では抵抗膜方式タッチパネルでトップシェアを誇り、市場での存在感は大きい。