■極洋<1301>の中期経営計画

同社グループは、2018年3月期を最終年度とする「バリューアップ・キョクヨー2018」(数値目標:売上高260,000百万円、営業利益5,000百万円、ROE10%超)を発表している。現在でもこの計画は変わっておらず、目標達成に向けて進んでいる。

(1)基本方針及び数値目標

基本方針として、「魚に強い総合食品会社として、収益基盤の安定と変化への対応力を高め、新たな価値を創造する企業を目指す」ことを掲げているが、同時に下記の3つの戦略を実行していく方針だ。

a)グローバル戦略
1)国内マーケットの更なる拡大及び海外販売戦略の強化
2)海外生産拠点の分散及び拡大

b)シナジー戦略
1)調達から加工、販売までのグループネットワーク化
2)グループ企業間の相互補完
3)総合力を発揮し全体規模の拡大及び利益の最大化

c)差別化戦略
1)お客様目線を意識した付加価値商品の開発及び差別化
2)「安心、安全、おいしい、健康」をキーワードに新たな価値を提供

前期の実績がやや足踏みしたことを考えると2018年3月期に目標利益を達成するには2017年3月期の目標をクリアすることが前提となるが、定量的な目標を達成することに加え、上記に掲げた施策を実行することで、企業の体質が変わることも重要なので、今後の同社の動向には注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 極洋 Research Memo(6):グローバル戦略、シナジー戦略、差別化戦略を強化