*16:24JST 一時64000円台回復も結局はいってこい【クロージング】
15日の日経平均は小幅に3日続落。8.89円安の63484.10円(出来高概算18億8000万株)で取引を終えた。前日の米国株安を映して売り先行で始まり、日経平均は取引開始直後に63067.18円まで値を下げた。ただ、心理的な節目の63000円に接近すると押し目を拾う動きが出たほか、ソフトバンクG<9984>など人工知能(AI)関連株の一角が即座に切り返したことも投資家心理を上向かせ、日経平均は上げに転じ、前場終盤には64101.00円まで上値を伸ばし、取引時間中としては11日以来2営業日ぶりに心理的な節目の64000円台を回復した。一方、後場に入ると、原油価格の高止まりから国内長期金利は再び3%台を超えたほか、米長期金利の動向もあって、相対的な株式の割高感が意識され、再びマイナスに転じる場面もあるなど弱い展開だった。

東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が800に達し、全体の5割を占めた。セクター別では、情報通信、医薬品、サービス、ガラス土石など8業種が上昇。一方、石油石炭、銀行、証券商品先物、保険など25業種が下落した。指数インパクトの大きい銘柄では、ソフトバンクG、リクルートHD<6098>、キオクシアHD<285A>、村田製<6981>が概ね堅調だった半面、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、豊田通商<8015>がやや軟調だった。

前日の米国市場は、AI開発の減速とそれに伴うデータセンター(DC)需要の減速が意識され、AI関連株中心に売られ、主要株価指数はそろって下落した。この流れを受けて、東京市場も朝方は半導体関連株中心に下落する銘柄が増え、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。ただ、傘下の米SBエナジーの米国市場上場を巡り、日本でも新株が販売されることになったソフトバンクGが株式含み益の増大への思惑などから大幅に反発し、他のAI関連株にも買いが波及した。また、米半導体ブロードコムのホック・タン最高経営責任者(CEO)の米報道番組での発言などもあって、懸念が幾分後退したことも相場を押し上げる要因につながったとみられる。

基本的には、日米中央銀行の金融会合を前に積極的な売り買いを仕掛ける向きは少なく、売買代金は7兆円台と低調な状態が続いており、全般は手掛かり材料に欠ける状態だ。売買の主体は短期投機筋が中心とみられ、あす以降も日米の金利動向や原油価格などをにらみながらの荒めの動きが続きそうで、仕掛け的な動きには引き続き注意が必要な様相だ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 一時64000円台回復も結局はいってこい【クロージング】