*16:51JST 中東リスクの高まりから売り先行も押し目買いで切り返す【クロージング】
10日の日経平均は3日ぶりに小反発。128.17円高の65270.95円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が下落したことが響いたほか、中東情勢の長期混迷への警戒感からリスク回避の動きが強まり、日経平均は前場中盤に向けて下げ幅を広げ、64186.68円まで下押しした。その後は、韓国市場の総合株価指数(KOSPI)が戻り歩調に転じたほか、時間外取引のナスダック100先物もしっかりで推移していたため、後場終盤には値がさ株中心に押し目買いが入り、日経平均は切り返しプラス圏を回復し、高値引けとなった。

東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が723、値下がり銘柄が783とほぼ拮抗し、変わらずが48だった。セクター別では、証券商品先物、サービス、銀行、保険など16業種が上昇。一方、非鉄金属、その他製品、建設、機械など17業種が下落した。指数インパクトの大きい銘柄では、アドバンテス<6857>、リクルートHD<6098>、村田製<6981>、キオクシアHD<285A>が特に後場堅調だった半面、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、イビデン<4062>、バンナムHD<7832>が軟調だった。

前日の米国市場では主要株価指数は下落した。中東情勢に出口が見えない中で、原油価格が上昇し、インフレ懸念が株価の下押し圧力となった。一方で半導体関連株の一角には買いが入り、SOX指数は続伸。本日の東京市場では、中東情勢の先行き不透明感から主力銘柄に売り先行して始まった。海外メディア報道を受け、中東情勢の混乱が長期間にわたって続くかもしれないとの懸念もあり、日経平均の下げ幅は一時950円を超えた。後場終盤には台湾のTSMCが好調な月次売上高を発表したことから、アドバンテスやキオクシアHD、信越化<4063>など半導体関連株が後場終盤に上げ幅を広げたことが好影響を及ぼした。

高値引けとなったものの、中東情勢の先行き不透明感や原油市況の高止まり、来週に控える日米中銀の金融政策決定会合の行方や為替、金利動向など見極め材料が多く、自律反発の域を出ていない。目先の注目材料は8月の米生産者物価指数(PPI)だろう。最注目の米消費者物価指数(CPI)を前にインフレ動向を見極める判断材料として注目されているため、結果次第であすの東京市場にも影響が及ぶ可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 中東リスクの高まりから売り先行も押し目買いで切り返す【クロージング】