*08:14JST 28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは64ドル安、対欧通商合意を好感もFOMC待ち ■NY株式:NYダウは64ドル安、対欧通商合意を好感もFOMC待ち

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は64.36ドル安の44837.56ドル、ナスダックは70.27ポイント高の21178.59で取引を終了した。

対欧通商合意を好感し、寄り付き後、上昇。加えて、対中通商協議の再開で、相場は堅調に推移した。その後、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え長期金利が上昇、さらにトランプ大統領発言を受け露ウクライナ停戦期待が後退し、ダウは下落に転じた。ナスダックはハイテク企業決算を期待した買いが続き連日で過去最高値を更新し、まちまちで終了。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、保険が下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は韓国のサムスン電子が同社との提携で、同社向け次世代半導体人工知能(AI)「AI6」を製造することをマスク最高経営責任者(CEO)が明らかにし、上昇。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。カジュアル衣料ブランドのアバクロンビー&フィッチ(ANF)はアナリストが同社の目標株価を引き上げ上昇した。ワイヤレス・アプリケーションソリューション会社のぺージャーデューティー(PD)は同社に対する買収案が提示されたことを受け、身売りの可能性などの戦略を探っていると報じられ、上昇。

ソフトウエア会社のケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。一方、家電メーカーのワールプール(WHR)は決算が第2四半期決算で1株当たり利益が予想を下回ったほか、通期の見通し下方修正が嫌気され、売られている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:欧米通商合意やFOMC控え米長期金利上昇、ドル続伸

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円93銭まで下落後、148円58銭まで上昇し、148円53銭で引けた。欧米通商合意に加え、米中協議で成長見通しが改善。さらに、米7月ダラス連銀製造業活動指数が予想外のプラス圏に改善、また、7月連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き観測、5年債入札も低調で長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。日本の政局不安に円売りも強まった。

ユーロ・ドルは1.1662ドルから1.1585ドルまで下落し、1.1593ドルで引けた。ユーロ・円は172円75銭から172円07銭まで下落。ポンド・ドルは1.3440ドルから1.3352ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8000フランから0.8037フランまで上昇した。


■NY原油:大幅反発で66.71ドル、ロシア制裁の影響を警戒した買いが強まる

NY原油先物9月限は大幅反発(NYMEX原油9月限終値:66.71 ↑1.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+1.55ドル(+2.38%)の66.71ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.05ドル-67.12ドル。ロシア制裁の影響を警戒した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で67.12ドルまで一段高となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  48.23ドル   -0.22ドル(-0.45%)
モルガン・スタンレー(MS) 142.56ドル  -0.45ドル(-0.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)723.65ドル  -5.33ドル(-0.73%)
インテル(INTC)        20.68ドル   -0.02ドル(-0.09%)
アップル(AAPL)        214.05ドル  +0.17ドル(+0.07%)
アルファベット(GOOG)    193.42ドル  -0.66ドル(-0.34%)
メタ(META)           717.63ドル  +4.95ドル(+0.69%)
キャタピラー(CAT)      432.94ドル  -0.81ドル(-0.18%)
アルコア(AA)         30.68ドル   -0.16ドル(-0.51%)
ウォルマート(WMT)      97.61ドル   +0.14ドル(+0.14%) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは64ドル安、対欧通商合意を好感もFOMC待ち