*05:42JST NY株式:NYダウは208ドル高、関税懸念が緩和 米国株式市場は上昇。ダウ平均は208.01ドル高の44901.92ドル、ナスダックは50.36ポイント高の21108.32で取引を終了した。

関税を巡る懸念が緩和し、寄り付き後、小幅高。欧州連合(EU)に加え、対中通商交渉での合意期待を受けた買いや消費セクターが強く、終日相場は堅調に推移した。ナスダックは連日で過去最高値を更新し、終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、メディア・娯楽が小幅安となった。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)サンフランシスコで無人タクシー、ロボタクシーサービスを開始するとの報道で期待感に、上昇。ビールメーカーのボストン・ビア(SAM)は第2四半期決算で1株当たり利益や通期見通しが予想を上回り、上昇した。カジノリゾートを運営するラスベガス・サンズ(LVS)は第2四半期決算でシンガポールやマカオでのビジネスが好調で増収増益となり、上昇。HOKA(ホカ)やUGG(アッグ)などのブランドを運営する靴メーカーのデッカーズ・アウトドア(DECK)は第1四半期決算で国外の売り上げが50%増と強く、1株当たり利益が予想を上回り、買われた。

鉱山会社のニューモント(NEM)は好決算や自社株買い計画が好感され、上昇。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は第2四半期決算で1株当たり利益が予想を下回り、ブロードバンドやビデオ契約者数の大幅減少が嫌気され、下落。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は2月来の低水準となる14.92まで低下した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは208ドル高、関税懸念が緩和